2011年の日本の貿易収支額は2兆4927億円の赤字となったことがわかりました。これは31年ぶりのことです。貿易大国として経済を発展させてきた日本にとってこれは大きな問題であると言えます。今後日本はどうなっていくのか、考えていきましょう。
貿易収支とは
そもそも貿易収支とは一体何なのでしょうか?一般的には、財貨の輸出入をFOB価格で計上したもの、と言われています。FOB価格とは、貿易の際に輸出側は輸出国で商品を発送した段階までしか経費を使わない時の価格です。貿易統計が輸出をFOB価格、輸入をCIF価格で計上しているので、それを国際収支統計の基準に合わせて輸出入両方FOBで計上しているのです。ただ本質は計上の仕方ではなく、貿易収支というものはある国の輸出額から輸入額を引いたものである、ということです。その国が貿易においてトータルでどのくらい儲けているのか、あるいは損をしているのかを知るための指標なのです。
日本の状況
日本は今まで貿易でお金を儲けて経済を発展させてきました。自動車や家電など、強い分野はたくさんあります。しかしここにきてその流れが途絶えてしまったのです。原因はリーマン・ショックもあるでしょうが、2011年3月に起こった東日本大震災およびそれに続いて起こった福島の原発事故、さらには円高の影響が大きかったでしょう。
相次ぐ災害によって国内産業の生産力が低下したり、復興に力を入れなければならなかったりしたことも要因ではありますが、それ以外にも火力発電の需要が高まって化石燃料を海外から多く輸入したことも考慮しなければなりません。さらに円高によって輸出産業は大きな打撃を受けたことにより、輸出額が伸びなかったことも要因の一つです。
今後の日本
とはいえ、この出来事は自然の流れであるという見方もあります。経済が成熟してきた国は貿易収支が落ち着いてきて、それ以外のものも合わせた全体的な利益によって安定してくるものなのだそうです。確かに一国だけが貿易で儲けていては世界規模で見るとバランスが悪いのかもしれません。貿易面をないがしろにしてはいけませんが、それ以外の方法でも経済を良い方向に持っていくことが求められています。
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